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cogito ......


東明しののめ の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく、、、、、小旗の如く涕なかんかな

    或あるはまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
    海の上への風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

       中原中也「老いたる者をして」- 詩集「在りし日の歌」より

2026-03-30

R. グールモン:「雪」


詩集「シモオヌ」より

グールモンはその著書「愛の博物誌―美しくも残酷な生き物の性本能 」に於いて、"愛" への一方的な称賛や憧憬、陶酔、羨望、美化などの一切を粉砕する。あぁ、シモーヌよ…





 雪


シモオヌよ、雪はそなたの頸えりのやうに白い、
シモオヌよ、雪はそなたの膝のやうに白い。

シモオヌよ、そなたの手は雪のやうに冷たい、
シモオヌよ、そなたの心は雪のやうに冷たい。

雪は火のくちづけにふれて溶とける、
そなたの心はわかれのくちづけに溶とける。

雪は松が枝えの上うへにつもつて悲しい、
そなたの額ひたひは 栗色 くりいろの髪かみの下したに悲しい。

シモオヌよ、雪はそなたの妹いもうと、 中庭 なかにはに眠ねてゐる。
シモオヌよ、われはそなたを雪よ、戀こひよと思つてゐる。



Remy de Gourmont, 1858-1915 "La Neige" de "Simone"
レミ・ドゥ・グルモン「雪」詩集「シモオヌ」より:上田敏 訳

訳者注)(レミ・ドゥ・グルモンは) 文芸評論家としても詩人としても近代仏文壇に重きをなす人


注)シモオヌ=シモーヌ
レミ・ドゥ・グルモン=レミ・ド・グールモン

出典:上田敏全訳詩集 1962 岩波書店


改訂:2026.03.30 リード末梢表現変更
2026.04.24 リード末梢表現変更



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