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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- The Alexander Brothers : Nobody's Child リードに加筆, 一部記述変更

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞掲載

2020-06-09

ハインリッヒ・ハイネ「森に行かん」


詩集「遺詩」より





森に行かん


花ひらき 諸鳥もろどり はうたう
みどりなす森に行かまし。
われやがて墓にいこわば
耳も眼も土をかぶりて、
花ひらく姿も見得じ、
鳥の声聴きも得ざれば。



Heinrich Heine ca.1827 Ich will mich aus Nachlese
ハインリッヒ・ハイネ ca.1827「森に行かん」遺詩 より:片山敏彦 訳



出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社



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