士やも 空しくあるべき 万代 に
語り継ぐべき 名は立てずして
山上憶良:萬葉集 978
左注:右の一首は、山上憶良臣の 沈痾 せし時に、藤原朝臣八束、河辺朝臣東人 を 使 はして疾む所の状を問はしむ。ここに於て、憶良臣報へ語ること已に畢はり、 頃 有りて、涕を拭ひて悲しみ嘆きてこの歌を 口吟 せしものなり。
注)題詞/左注;沈痾=長い間なおらない病気 (辞泉)
注)士=〔名〕学徳の備わったりっぱな人 男子 (全訳)
注)やも=詠嘆を込めた疑問の意を表す:〔係助: 係助詞「や」+ 係助詞「も」上代語》(全訳)
受ける語と繋ぐ語句節の関連に疑問を呈す(俗解)
受ける語と繋ぐ語句節の関連に疑問を呈す(俗解)
注)べき=〔べし-助動-連体-適当/勧誘〕…(する)のがよい …(する)のが適当である …(する)のがふさわしい (全訳)
上述係助詞"やも"はこの語に繋ぐ (俗解)
上述係助詞"やも"はこの語に繋ぐ (俗解)
注)万代=〔名〕限りなく長い年月, 永久, 永遠 (全訳)
出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店 (大系)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)
学研 全訳古語辞典 改訂第二版 2014 学研 (全訳)
小学館 大辞泉 1995 小学館 (辞泉)
学研 全訳古語辞典 改訂第二版 2014 学研 (全訳)
小学館 大辞泉 1995 小学館 (辞泉)
改訂:2021.01.27 注釈加筆, 誤字訂正
2021.05.31 記事タイトル振り仮名廃止
2021.07.17 左注及び作者名表示順入替
2024.05.14 参照図書記載漏れ追記, レイアウト微調整, 他
2021.05.31 記事タイトル振り仮名廃止
2021.07.17 左注及び作者名表示順入替
2024.05.14 参照図書記載漏れ追記, レイアウト微調整, 他
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