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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-06-23

我忘れめや

 

 題詞: 大伴清繩おほとものきよつな の歌一首

 
 
 
皆人みなひとの 待ちしの花 散りぬとも
鳴くほととぎす われ忘れめや


大伴清繩:万葉集 1482


注)皆人の待ちし…=みんなが, ほととぎすが共に鳴くからと, 待っていた… (大系)
注)散りぬ = 散り〔散る・自ラ四・連用〕+ぬ〔助動ナ変・終止・完了〕散ってしまった(全文)
注)とも = 〔接助〕…としても
注)我 = 私は、私だけは…(大系)
注)めや = 〔連語・推量の助動[む]の已然形+係り助詞[や]〕…することはない(全文/俗解)

出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店 (大系)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)


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