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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-06-14

憂うしとやさしと (再掲)

 

 題詞: 貧窮問答歌びんぐうもんだふか一首 短歌をあはせたり (その短歌)

 
 
 
世の中を しとやさしと 思へども
飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば


      左注:山上憶良 頓首謹上とんしゆきんじやうす。


山上憶良やまのうへのおくら:万葉集 893


注)憂し = 〔憂し•形容•ク活•終止•わずらわしい, つらい〕
注)やさし = 〔やさし•形容•シク活•終止•身も細る, たえがたい〕

出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店 (大系)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)




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