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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-08-08

こよ鳴き渡れ


萬葉集巻第十八 より




ほととぎす こよ鳴き渡れ  灯火 ともしび
月夜つくよになそへ その影も見む


大伴家持おほとものやかもち:萬葉集 4054



注)こよ = コは "ここ"  ヨは "より" の意で通過点を示す → ここを通って(全集)
注)なそへ = 見たてる
注)…も = 承ける語を不確実なものとして提示 …せめてそれを(全集)
注)…む = …よう …たい〔意思/希望


出典:新日本古典文学大系 萬葉集4 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集4 1999 小学館
   岩波 古語辞典 補訂版 1990岩波書店

*注釈に 新編日本古典文学全集 を引く場合、末尾に(全集)、それに加えて
 新日本古典文学大系 をも引き、併記する場合、末尾に(大系)と記す。
 末尾に何も記載のない注釈は、新日本古典文学大系、または、岩波古語辞典より。


改訂:2017.08.10 注釈引用説明に加筆
:2018.08.19 レイアウト更新 注釈 "こよ" に説明加筆




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