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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2019-04-17

立原道造「唄」


捨遺詩篇より







林檎りんごの木に 赤い実の
熟れてゐるのを 私は見た
高い高い空に とびが飛び
雲がながれるのを 私は見た
太陽が 樹木のあひだをてらしてゐた

そして 林の中で 一日中
私は うたをうたつてゐた
⦅ああ 私は生きられる
私は生きられる‥‥‥‥
私は よい時をえらんだ⦆



立原道造 1914-1939 捨遺詩篇より



出典:立原道造詩集 1988 岩波書店

改訂:2024.05.10 行間調整, アイコンLink修正



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