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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-04-23

来鳴きとよもす

 

題詞:大友家持おほとものやかもち霍公鳥ほととぎすの歌一首

 
 
 
の花も いまだ咲かねば ほととぎす
  佐保さほ山辺やまへに 来鳴きとよもす


大友家持おほとものやかもち:萬葉集1477




注)(いまだ咲か)ねば={ね-ば•連語 (打消しの助動詞"ず"の已然形+接続助詞"ば")} ("ば"が逆説の確定条件を表す場合) …ないのに(全文)
注)佐保=奈良県法蓮町•法華寺町一体 大友氏の邸宅は佐保山の麓にあった(体系)
注)とよもす={響もす•他サ四}("とよむ"の他動詞形) 鳴り響かす(全文)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店 (大系)
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館 (全集)
小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)


改訂:2019.05.30 アイコン リンク 誤記訂正




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