
月の光に
月の光に海は凪ぎて
波のささやく聲もひくし。
心に重き愁ひ湧きて
古きしらべをわれは想ふ。
古きしらべはわれに語る、
海に沈みし古き町より
鐘と祈りのひびき鳴りて
海の底より聽こえ來たると。
鐘と祈りの音ひびくとも
沈みし町をいかで救はん、
ひとたび海に沈みしものの
再び歸るときはあらじな。
波のささやく聲もひくし。
心に重き愁ひ湧きて
古きしらべをわれは想ふ。
古きしらべはわれに語る、
海に沈みし古き町より
鐘と祈りのひびき鳴りて
海の底より聽こえ來たると。
鐘と祈りの音ひびくとも
沈みし町をいかで救はん、
ひとたび海に沈みしものの
再び歸るときはあらじな。
Heinrich Heine 1797-1856 "Im Mondenglanze" aus Nachlese
ハインリッヒ・ハイネ 1797-1856 「月の光に」 遺詩集 より:片山敏彦 訳
ハインリッヒ・ハイネ 1797-1856 「月の光に」 遺詩集 より:片山敏彦 訳
出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社
注)凪ぎて=なぎて 波もなく静まって
改訂:2019.03.03 注)を加筆
2019.07.15 アイコン埋込リンク誤記訂正
2019.11.07 注釈誤植訂正, リーダー追記文字スタイル変更
2026.08.26 本文誤植訂正 憂ひ→愁ひ
2019.07.15 アイコン埋込リンク誤記訂正
2019.11.07 注釈誤植訂正, リーダー追記文字スタイル変更
2026.08.26 本文誤植訂正 憂ひ→愁ひ
この詩の一部をふと思い出したけれど、題名も全体も思い出せず、検索したらAIがここを出して来ました。自分では「波の底より~」と憶えていましたが、「海の底~」だったんですね。
返信削除全体を思い出せて良かった。ありがとうございます。
貴重なコメントをお寄せくださりありがとうございます。
削除記事中の「海の底より~」の下り、出典に照らして誤りのないこと確認しました。しかしその過程で別の誤植を発見し、先ほど「憂ひ → 愁ひ」と訂正しました。ご容赦ください。
ところで「詩の一部をふと思い出したけれど、題名も全体も思い出せず…」とのこと、私もその思いを度々味わっていて、このブログにもその一つを綴った記事を書いています。
「Help! 歌詞探し 中学校音楽の歌「舟歌」
リンクURL: return-2-dust.blogspot.com/2017/08/help_4.html
メンデルスゾーンのピアノ曲に日本語の歌詞がついたもので、記憶によれば「… 波の間に 浮かぶ小舟 月に映えて 揺らぐ ああ 美わし … 」と謳っています。乞う御一読。
本らしい本も読まなくなり、あまり考えることもしなくなっているのですが、このブログで自分の興味のある所を拾い読みしてみました。カインのところに、ちょっと書き込みました。
削除閲覧いただき、コメントをもお送りくださり、ありがとうございます。
返信削除カインのところにいただいたコメントにも別途返信させていただております。
これからもよろしくお願いいたします m(__)m