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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2025-02-07

ともしきいも


題詞: 問答歌もんだふか





心なき 雨にもあるか 人目守ひとめも
  ともしきいも今日けふだにはむを


作者不詳:萬葉集 3211



注)乏しき (羨しき)=ともしき〔形シク•連体〕心ひかれる うらやましく思う(辞典)
注)妹=いも〔名〕女性を親しみを込めて呼ぶ語〈普通は,男性から姉妹•妻•恋人などに対していう. 対:兄〉(辞典)
注)今日だに=今日こそは 今日だけでも(全集)



出典:新編日本古典文学全集 萬葉集 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集 2000 岩波書店(大系)





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