題詞: 神亀 五年七月二十一日に、筑前国守山上憶良上る。
惑へる情を 反 さしむる歌一首 并せて序
(長歌に謳う「天へ行かば 汝がまにまに・・・」を受けて反歌を記す…)
反 歌
ひさかたの 天道は遠し なほなほに
家に帰りて 業をしまさに
ひさかたの 天道は遠し なほなほに
家に帰りて 業をしまさに
山上憶良:萬葉集 801
注)題詞: 神亀=奈良時代の724年から729年まで 聖武天皇の代の元号
注)ひさかたの= 天の枕詞(全集)
注)天道= 天への道のり(全集)
注)なほなほに=すなおに(辞典)
注)業=生業(全集)
注)しまさに=シマサネの訛り(全集):しまさ〔します•助動•四段•未然〕+ ね〔終助•願望 ~してほしい〕(辞典)
出典:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店(大系)
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