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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2024-01-28

春になりぬと


題詞: 中臣朝臣なかとみのあそみ武良自むらじが歌一首




時は今 春になりぬと み雪降る
  遠き山辺やまへに かすみたなびく


中臣なかとみの武良自むらじ:萬葉集 1439



注)…なりぬと = なり〔なる・自ラ四・連用〕+ ぬ〔助ナ変・完了〕+ と〔格助詞・変化の結果〕…なったといって → 結句を修飾


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集 二 2000 岩波書店(大系)

改訂: 2024.02.03 文字サイズ修正


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