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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

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2019-05-26

alibi-18: 挫くじけない - 卯の花の


アリバイ その18。 花には無用な引越しのおかげで、折れてしまった卯の花。 その、たくさん蕾をつけていた頭の茎。つまようじを添え木に、三か所縛り、緑のテープを巻いておいた。
全部咲いた、見事に、たくましく。


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題詞:小治田朝臣広耳をはりだのあそみひろみみの歌一首
 

ほととぎす 鳴くうへの の花の
  憂きことあれや 君が来まさぬ


小治田朝臣広耳:萬葉集 1501




注)(卯の花) の (憂きこと) = 〔の・格助詞・体言や体言に準ずる語に付き主語を示す…が/に〕(全文)→ なにか卯の花に思わしくないこと (俗解)
注)卯の花→憂きこと = 上三句は「卯の花」の "う" から「憂きこと」を導く序詞 (大系)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店 (大系)
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館 (全集)
小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)




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"alibi-18: くじけない - 卯の花"



改訂:2019.05.27 リード末梢表現変更
2020.07.17 注)項目追記, 末梢表現変更


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