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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2025-07-25

ハインリッヒ・ハイネ「沈む日」


詩集「新詩集」より





沈む日


沈む日のひかりは麗はし。
されど更にうるはしきは、君が眼のかがやき。
夕映の紅らみと君が眼と
そは愁はしきわが心に照り入る。

夕映の告ぐるは、別れの思ひ、
はた、心の闇と心の嘆き。
わが心と君が眼とを遠くへだてて
大海おおうみの潮ながるる日は早や近し。



Heinrich Heine 1827 Es glünyt so schön aus Neue Gdehite
ハインリッヒ・ハイネ「沈む日」新詩集 より:片山敏彦 訳


注)麗はし=うるわし
注)夕映=ゆうばえ
注)紅らみ=あからみ
注)愁はしき=うれわしき
注)思ひ=おもい
注)はた=また,やはり,さらに (俗解)


出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社



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