この歌、いつ聴いたか定かでなくいつのまにか… 記憶の中に埋め込まれています。近年、改めてこの曲を聴いてその三番の歌詞「…やさしい母さん思われる」に強く惹かれました。
この歌、平易な歌詞がまず第一の魅力です。しかし、それだけでは長く記憶に残ることも少ないでしょうし、「汽笛がポーとなりました…」とか「お船はどこへ行くのでしょう…」などの表現がなんとなく傍観者的というか、他人事みたい、あたかも気持ちがこもっていないかのように響きます。そう思うのは私だけかもしれませんが… 長い間私はそう思っていて、もちろん嫌いなわけではないけれど、不思議な歌だなと思っていました。
それから年月が経ち高齢といわれる年になってから、この歌をじっくりと聞く機会を得ました。
そして、私の心のまなこが開かれました。
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気がつくと、三番の歌詞「… やさしい母さん思われれる」が心に突き刺さります。
この歌、さみしい、悲しい、辛い、などの感情にはただの一言も触れていないのに… おそらくはそれをひた隠しにしているのであろうに… この一言の歌詞で隠されていたそれらが心に染み入るように伝わってきます。
青い海も、船も、汽笛の音も、目と耳には届くけれども、母さんへの思いでいっぱいの心には届かない。だからそれらへの印象は特にない。そのことがあたかも人ごとのような歌詞となって表されているのでしょう。
......
ここで、ある詩人の次の言葉が思い起こされます。
「『それを以ってそれを現すべからず』って言葉を覚えとけえ」-中原中也
これについてここで多くを語ることはしませんが、私が多くの歌謡曲や演歌と言われる類の歌を嫌う大きな理由もそこにあります。
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はいだしょうこさんの歌唱、そのすばらしさをいろいろと挙げることもできますが、なによりもここにこの歌唱を選んだ理由の一つは、意外かも知れませんが、その "テンポ" にあります。
おそらく、子供の頃に川田正子さんの歌うこのうたを何度となく聞いていて、その歌唱のテンポがしっかりと脳裏に刷り込まれているのかもしれません。
その上にもう一つ、これが本当の理由かもしれませんが、はいだしょうこさんのこの歌唱、6/8拍子のリズムがとても心地よく響く、というのがあります。このあまりにもシンプルな理由… それがなぜそうなのか繰り返し聞いてみて解ったように思います。
プロ歌手としての特徴を出すためだったりある気分の表出のためだったりするところの伝統的ともいえる節回しや歌唱上の小細工などを一切排除した極めて正統的でストレートな歌唱であるため、それでいてたいへん個性的で魅力的なのですが、曲自体の持っている基本的な音楽的文学的魅力が何ら阻害されることなく際立って表されているように思います。
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Brava !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
3'16"
みかんの花の咲く丘
作詞:加藤 省吾
作曲:海沼 實
歌唱:はいだ しょうこ
作詞:加藤 省吾
作曲:海沼 實
歌唱:はいだ しょうこ
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改訂:2025.08.30 末梢表現変更
2026.01.24 末梢表現変更 レイアウト微調整
2026.01.24 末梢表現変更 レイアウト微調整
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