曲名 "Valsentino" の意味するところは?
曲が軽快なワルツ。フランス語の単語ワルツのスペルがたしか "Valse" … ?!?! そこに着目し、"Valse" と他の語を組み合わせた造語かと思い調べたのですが、Valse に続く文字には相当する単語や省略形がなく、これは頓挫。
イタリア語の辞書を見ると、ワルツはスペルが全く異なる単語で、これも却下。
次に、スペイン語のワルツを引くと "Vals" で、e が次の語となり… これはいけそう。
後続の語を "en" と "tino" に分けて……OK!
曲名は、スペイン語の "Vals en tino" の単語をつないで作った造語と思われることが判りました。
ここまでは、難しくもなかったのですが、その意味するところには、お手上げでした。
"tino" の訳語が実に多様で、作曲者がどう意図したのかによって、曲名はガラッと変ってしまいます。
以下、辞書にある訳語を組み合わせた曲名候補を、特異なものの可能性をとりあえず除いて、いくつか挙げてみます。
「ワルツの趣向」
「ワルツの技法」
「ワルツのセンス」
「ワルツの気配」
「ワルツの雰囲気」
この範囲で強いて一つをとるなら、「ワルツの趣向」でしょうか…。
作曲者としては、一語にした "Valsentino" の語感と響きが大切だったに違いないので、辞書にある訳語に限定せず、もっと響きのよい日本語にすべきと思いますが、それは私の手に余り、また、原題の意味解明という当初の意図を超えています。
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Vals=Waltz → ワルツ
en =前置詞 → 2つの語を結びつける驚くほど多様な用法がある
en =前置詞 → 2つの語を結びつける驚くほど多様な用法がある
tino=名詞㊚ → 正しい判断、的確な技、分別、思慮、思慮深さ、慎重さ、気配、作風、手法、感触、手触り、感覚、センス、印象、雰囲気、こつ、要領、わざ、才覚、特性、新趣向品…… 等々多数
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以下、12月17日の記事を再掲載:
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イギリスの Singer Song-Writer でクロマチックハーモニカ奏者 Tommy Reilly 氏が、ハーモニカのために作曲した "Valsentino"。
かなりノスタルジックな響きなのですが、情緒過多に陥らず、軽快な演奏が魅力的。
だんだん遠くなってゆく20世紀の、ひびき… かおり… を彷彿とさせます。
クロマチックハーモニカの魅力を知り尽くした作曲者と演奏者による素晴らしい一曲。
多重録音によるクロマチックハーモニカの二重奏とご自身のピアノ伴奏、と思われます。
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クロマチックハーモニカでヴァルセンティーノを演奏しました♪聴いてください♪
(南里沙 さん)
Brava !!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2'31"
"Valsentino"
Comp: Tommy Reilly, 1961
演奏南里沙 / Risa Minami
クロマチックハーモニカ:HOHNER Super64X
Comp: Tommy Reilly, 1961
演奏南里沙 / Risa Minami
クロマチックハーモニカ:HOHNER Super64X
しかし、この曲名の "Valsentino" というのが何んであるか、いくら調べても判らず、なんとも気持ちが悪いのです。
Tommy Reilly Harmonica Parisien というアルバムに含まれていることは判りました。
パリジャンというアルバム名で他の曲はシャンソンの曲名であったりフランス語による曲名なのに、この曲名はなぜかイタリア語のよう。
イタリア語辞書に Valsènte=㊚経済価値 (諺)銭/かね という語がありますが…これの語尾変化の -tino? 小銭???
これはあまりふさわしくないようなので、固有名詞かとも思われますが、そういう地名は地図上に見つかりません。
人名、男の名か? 根拠はないがそれらしくない。
ということで、これは宿題。
不登校児への罰で、70を過ぎても宿題がでる…!?!?
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