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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-12-04

酒に染みなむ


題詞:大宰師大伴卿ださいのそちおほともきやうさけめし歌十三首




なかなかに 人とあらずは 酒壺さかつぼ
なりにてしかも 酒にみなむ


大伴旅人おほとものたびと:萬葉集 343



注)酒を讃めし歌十三首より、その六: 既出 → [その一] [その十三]
注)「死なば窯場の側に埋めよ、化して陶土となり酒瓶に作られたい」と遺言した者がいるという三国時代の故事に拠る(大系)
注)なかなに = いっそのこと(辞典)
注)人とあらず = 人でなくなる → 死んでしまったら(辞典/U.D.)
注)…は=提題の助詞 その承ける語を話題として提示し 解答・解決・説明を求める(辞典)
注)なりに = ニ は完了の助動詞 ヌ の連用形(全集) なって
注)…てしか = テシカ(モ) は願望の終助詞 …たいものだ(全集)

出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1994 小学館
  :岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店

改訂:20171204 注釈追記
  :20171204 注釈誤記訂正 改正



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