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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-03-09

R. ブラウニング「至上善」


詩集「「アソランドオ」」より



至上善しじょうぜん


蜜蜂みつばちふくろにみてる一歳ひととせにほひも、はなも、
寶玉ほうぎょくそこひかれる鑛山かなやまとみも、不思議ふしぎも、
阿古屋貝あこやがひうつしかくせるわだつみのかげも、ひかりも、
にほひはなかげひかりとみ不思議ふしぎおよぶべしやは、
   ぎよくよりもかがやまこと
   たまよりも澄みたる信義しんぎ
天地あめつちにこよなきまことみわたるいち信義しんぎ
   をとめごのきよきくちづけ。
 

       ロバアト・ブラウニング「アソランドオ」


Robert Browning 1898 "Asolando"
上田 敏 訳 1905「海潮音」本郷書院


出典:日本近代文学大系 52 明治大正訳詩集 角川書店

注)わだつみ = わたつみ 海 海を支配する神
注)をとめご = 少女子



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