Cogito
はたなびく小旗の如く涕かんかな
或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……
2017-03-30
2017-03-28
2017-03-26
村治佳織さん「アランフェス協奏曲」
村治佳織さんのギターで、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」の第二楽章。
コンサートホールの舞台での演奏ですが、オーケストラのメンバーは皆平服で、客のいないレコーディング・セッションでの収録のように見えます。
この演奏が、大変気に入っています。
冒頭で、ギターが奏でる和音に合わせて、テーマを演奏するイングリッシュ・ホルンが大変に素晴らしく、聞き惚れます。
この第二楽章は、ギターとイングリッシュ・ホルンの演奏で決まり……これが、表面的だったり、軽い演奏だったりすると、残念なことになってしまいます。
演奏しているオーケストラも指揮者も、名前がわからないのですが、いずれも素晴らしいと思います。
村治さんのギター、後半のカデンツァで、長い休止と、それに続く pp から ff へ演奏が、思わず息を潜めて聴き入る緊張感を伴って、快く響きます。
このビデオクリップは、誠に残念なことに、最後の数十秒の演奏がカットされて、しり切れトンボになってしまっています。
しかし、そうであっても、この曲はこの演奏で聴きたいと思う素晴らしさがあります。
Bravo!!!
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”Concierto de Aranjuez : Adagio”
「アランフェス協奏曲 第二楽章」
作曲: Joaquín Rodrigo
AG: 村治 香織
Orch: Orchestra Sinfonica de Galicia -Spain
Cond: Victor Pablo Perez
「アランフェス協奏曲 第二楽章」
作曲: Joaquín Rodrigo
AG: 村治 香織
Orch: Orchestra Sinfonica de Galicia -Spain
Cond: Victor Pablo Perez
改訂:8/7 追記;オーケストラ名及び指揮者名
2017-03-21
2017-03-19
2017-03-18
C.P. ボードレール「薄暮の曲」
薄暮の曲
シャルル・ボドレエル
時こそ今は水枝さす、こぬれに花の顫ふころ。
花は薫じて追風に、不断の香の炉に似たり。
匂も音も夕空に、とうとうたらり、とうたらり、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ。
花は薫じて追風に、不断の香の炉に似たり。
痍に悩める胸もどき、ヴィオロン楽の清掻や、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ、
神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ。
痍に悩める胸もどき、ヴィオロン楽の清掻や、
闇の涅槃に、痛ましく悩まされたる優心。
神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ、
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲。
闇の涅槃に、痛ましく悩まされたる優心、
光の過去のあとかたを尋めて集むる憐れさよ。
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲、
君が名残のたゞ在るは、ひかり輝く聖体盒。
花は薫じて追風に、不断の香の炉に似たり。
匂も音も夕空に、とうとうたらり、とうたらり、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ。
花は薫じて追風に、不断の香の炉に似たり。
痍に悩める胸もどき、ヴィオロン楽の清掻や、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ、
神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ。
痍に悩める胸もどき、ヴィオロン楽の清掻や、
闇の涅槃に、痛ましく悩まされたる優心。
神輿の台をさながらの雲悲みて艶だちぬ、
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲。
闇の涅槃に、痛ましく悩まされたる優心、
光の過去のあとかたを尋めて集むる憐れさよ。
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲、
君が名残のたゞ在るは、ひかり輝く聖体盒。
Charles Pierre Baudelaire 1857 Les Fleurs du Mal
「惡の華」より:上田 敏 訳 1905「海潮音」本郷書院
「惡の華」より:上田 敏 訳 1905「海潮音」本郷書院
出典:日本近代文学大系 52 明治大正訳詩集 角川書店
注)水枝 = 瑞枝 みずみずしい若枝
注)こぬれ = 木末 こずえ
注)顫ふ = ふるえる
注)薫じて = よい香りを放って
注)とうとうたらり、とうたらり = 能の ”翁” で呪文のように謡われる文言
注)清掻 = 歌を伴わない演奏
注)艶だつ = 優雅に あでやかになる
注)闇の涅槃 = néant vaste et noir 広大な虚無と暗黒
注)聖体盒 = 聖体顕示台(カトリック教会の儀式に用いる)
注)水枝 = 瑞枝 みずみずしい若枝
注)こぬれ = 木末 こずえ
注)顫ふ = ふるえる
注)薫じて = よい香りを放って
注)とうとうたらり、とうたらり = 能の ”翁” で呪文のように謡われる文言
注)清掻 = 歌を伴わない演奏
注)艶だつ = 優雅に あでやかになる
注)闇の涅槃 = néant vaste et noir 広大な虚無と暗黒
注)聖体盒 = 聖体顕示台(カトリック教会の儀式に用いる)
関連記事リンク: 中原中也「時こそ今は……」
改訂:2018.05.16 レイアウト変更
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2017-03-17
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R. ブラウニング「至上善」
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「刑事フォイル (Foyle's War)」
2017-03-04
2017-03-02
2017-03-01
M.ポルナレフ “誰がおばあちゃんを殺したか”
"誰がおばあちゃんを殺したか"
作詞・作曲・歌・ピアノ:ミッシェル・ポルナレフ
ポルナレフのこの歌、ご存知でしょうか?
作詞・作曲・歌・ピアノ:ミッシェル・ポルナレフ
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