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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-02-08

W. アレント「わすれなぐさ」


ヴィルヘルム・アレント (Wilhelm Arent) は19世紀末から20世紀初頭ににドイツで活躍した詩人で、初期自然主義の重要な現代詞華集の出版者。
 - de.wikipedia.org






わすれなぐさ


ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみづあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく。


ヰルヘルム・アレント --- 「詩集」


Wilhelm Arent (1899):上田 敏 訳



注)ひともと = 一本
注)みづあさぎ = 水浅葱 浅葱 緑色ではなく薄い藍色・水色
注)はた = …そして

原典:上田 敏 1905 「海潮音」本郷書院
出典: 海潮音‐日本近代文学大系 52 1971 角川書店


改訂:2019.06.23 レイアウト更新 リード追記



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