
早春の風
けふ一日また金の風
大きい風には銀の鈴
けふ一日また金の風
女王の冠さながらに
卓の前には腰を掛け
かびろき窓にむかひます
外吹く風は金の風
大きい風には銀の鈴
けふ一日また金の風
枯草の音のかなしくて
煙は空に身をすさび
日影たのしく身を嫋ぶ
鳶色の土かほるれば
物干竿は空に往き
登る坂道なごめども
靑き女の顎かと
岡に梢のとげとげし
今日一日また金の風……
中原中也 1938 「在りし日の歌」
出典:中原中也全詩集 P.150 1972 角川書店
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)
注)…すさび = 気の向くままに…する
注)嫋ぶ = ものやわらかに振る舞う
注)鳶色 = とびいろ 茶褐色
注)をみな = 女, 若い女
注)あぎと = あご
改訂:2017.02.27 仮名遣い訂正
2020.06.17 レイアウト更新 文字種訂正 青→靑 他
2020.06.17 レイアウト更新 文字種訂正 青→靑 他
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