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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-02-14

H.ハイネ / F.シューベルト「海辺にて」


シューベルト作曲 歌曲集「白鳥の歌」より、ハイネの詩による「海辺にて」





海辺にて


はるかに 海の煌めく
過ぎし日の 夕暮れ
我らふたり 漁師の小屋に
言葉なく たたずむ

霧が立ち 潮が満ち
カモメが 飛び交う
愛に満ちた 君の目から
涙は あふれる

君の手に 涙落ち
私は 跪づき
その 白い手を取り
涙を 飲み干した

その時から 己の体をさいなみ
魂は憧れのうちに 死にかけている
悲嘆にくれた 彼女が
私を毒したのだ その涙をもって



Heinrich Heine 1825 "Am Meer" aus Buch der Lieder
ハインリッヒ・ハイネ "海辺にて" 詩集「歌の本」より: 土のちり訳



ドイツ語歌詞出典:シューベルト「三大歌曲集」付録 1961 東芝音楽工業


 
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4'35"
 
"Am Meer"
「海辺にて」
作詩:Heinrich Heine
作曲:Franz Schubert
Bar: Dietrich Fischer-Dieskau
Pf:Unknown
 



"Am Meer"

Das Meer erglänzte weit hinaus,
Im letzten Abendscheine;
Wir saßen am einsamen Fischerhaus,
Wir saßen stumm und alleine.

Der Nebel stieg, das Wasser schwoll,
Die Möve flog hin und wieder;
Aus deinen Augen, liebevoll,
Fielen die Thränen nieder.

Ich sah sie fallen auf deine Hand,
Und bin auf's Knie gesunken;
Ich hab' von deiner weißen Hand
Die Thränen fortgetrunken.

Seit jener Stunde verzehrt sich mein Leib,
Die Seele stirbt vor Sehnen;
Mich hat das unglücksel'ge Weib
Vergiftet mit ihren Thränen.

Heinrich Heine

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Link: ハイネ作詞 シューベルト作曲 →「アトラス」「彼女の像


改訂:2017.09.22 涙が→涙は 一部時制変更 レイアウト変更
2018.09.12 レイアウト更新 レイアウト細部変更
2019.01.06 意訳廃止 憧れという毒を盛った→私を毒した. 句読点及びセミコロン追記. 原詩掲載
2019.03.07 末梢レイアウト変更
2019.04.24 出典表記変更 末梢レイアウト変更
2019.07.24 訳詞最終行語句の和文語順を倒置, 原詩の語順ひいて歌唱に合わせる
2019.09.08 訳詞最終行句点削除
2020.04.14 末梢レイアウト変更
2020.06.24 記事タイトル表記変更→H.ハイネ / F.シューベルト
2020.07.07 ビデオ表示枠拡張擬似レスポンシブ化


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