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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-02-13

「早春賦」芹洋子さん


早春賦
 
春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

け去りあしつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けばかるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か  
 
  
吉丸 一昌 1912 「新作唱歌」
  
 
注)角ぐむ = 新芽が角のように出始める
注)あやにく = 折悪しく あいにく
 
 


「早春賦」
作詩:吉丸 一昌 作曲: 中田 章
歌:洋子

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