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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-11-17

散りのまがひに

 

今日は、妻久子、存命であれば 74 歳の誕生日。


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題詞: 湯原王 ゆはらおおほきみ鳴鹿めいろく の歌一首

 
 
秋萩の 散りのまがひに 呼び立てて
  鳴くなる鹿の 声のはるけさ


湯原王 ゆはらおおほきみ:萬葉集 1550




注)秋萩=あきはぎ (和歌用語)美しく咲く萩の花を賞賛していう語(全文)
注)まがひ=〈紛ひ・名〉入り乱れること(全文)
注)呼び立てて=秋萩が咲く時期には鹿が妻を呼んで鳴く、万葉人はそう考え萩と鹿を愛でた(俗解)
注)(鳴く)…なる=なる〈なり・助動ラ変型・連体・推定/伝聞〉(全文)
注)遥けさ=遥け〈遥けし・形ク・語幹・久しい〉+ さ〈接尾・程度状態を表す名詞を作る〉(全文) 随分久しい事よ(俗解)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店 (大系)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(全文)


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今日は、妻久子、存命であれば 74 歳の誕生日。
一日、煩悩は治まらず、成すところなく日は落ち、ブログの終息、休止、閉鎖 (非公開化) を画すが、これもまた定まらず。


改訂:20181119 リーダーおよび注釈に加筆 俗識→俗解


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