十 月 しぐれの常か 我が背子が
やどの黄葉 散るべく見ゆる
やどの黄葉 散るべく見ゆる
左注:右の一首は、少納言大伴宿袮家持の、時に当たりて梨の 黄葉 を矚てこの歌を作りしものなり。
大伴家持:萬葉集 4259
注)十月=かみなづき/かむなづき 陰暦十月の異称 (辞泉)
注)しぐれ=秋から初冬にかけて降ったりやんだりする小雨 (全文)
注)我が背子が=あなたの 貴殿の (俗解)
注)散るべく=散る〔自ラ四・連体〕+べく〔べし・助動ク型・連用・推量〕 きっと散るように 散るに違いなく(全文)
注)…見ゆる=〔見ゆ・自ヤ下二・連体(準体現用法)〕…見える …思われる(全文/土のちり)
出典:新日本古典文学大系 萬葉集4 2000 岩波書店 (大系)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(全文)
:大辞泉 第1版 1995 小学館(辞泉)
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