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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-07-04

堀口大學「夕ぐれの時はよい時」(部分)

「夕ぐれの時はよい時… 限りなくやさしいひと時… 堀口大學
・・・これ知ってる?」

 空を見ては、よく、そう言っていた。


山が好きで、都会では空を求めた。
引越すときは、必ず、集合住宅の最上階。

山と空は一体であった。

そして、夕暮れは・・・格別だ。


2013年10月11日 清泉寮 撮影: 深沢久子


引用(部分) 始め:

夕ぐれの時はよい時

夕ぐれのときはよいとき
かぎりなくやさしいひと時。

それは季節にかかはらぬ、
冬なれば煖炉のかたはら、
夏なれば大樹のかげ、
それはいつも神秘に満ち、
それはいつも人の心を誘ふ、

それは人の心が、
ときに、しばしば、
静寂を愛することを、
知つてゐるものの様に、
小声にささやき、小声にかたる……

夕ぐれのときはよいとき
かぎりなくやさしいひととき

堀口大學 1919「月光とピエロ」


引用(部分) 終り:


出典:堀内大學「月光とピエロ」2006 日本図書センター


注)堀口大學氏の著作物は未だ著作権保護期間にありますが、本ブログ記事に於いては、故人の愛唱していた詩をここに掲げ、共に偲びたく、全文の1/3弱の部分に限定し、引用させて頂きます。
著作権保護規則を遵守する上で、この引用になお問題ありと思われる場合は、コメント欄よりご連絡ください。


改訂:2017.05.21 出典を明記、段落, ルビ, 字配り, 句点, 等を出典と整合、著作権に関する注意書き加筆
2017.05.31 誤字訂正 堀口大学 → 堀口大學、他
2019.07.08 引用範囲区分箇所を明示
2021.08.03 レイアウト更新

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