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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-09-11

木の下隠り


題詞: 鏡 王 女 かがみのおほきみ奉 和たてまつ りし 御歌 みうた一首




秋山の 下隠したがくり 行く水の
  われこそさめ 思ほすよりは


鏡 王 女 かがみのおほきみ:萬葉集 92



注)益さめ =益さ〈益す/増す・自サ四未然〉+ め〈む・助動四型已然・推量〉 このマスは マサルに同じ(全集)
注)思ほす=思ほ〈思ふ・他サ四未然・ハがホに変化〉+ す〈助動四型・尊敬〉(あなたが)お思いになる


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
   全文全訳 古語辞典 2004 小学館


*以後、品詞分類及びその略語を上記参照辞典による表記に変更します
*岩波古語辞典は優れた辞書で、古代語に関しては、これを参照することが必須です。
しかしなぜか、動詞の見出し語を "連用形" とする愚挙を特徴としていて、大変引きにくい。
文字数の少ない単語でその活用形を知らないと、つまり私が初心者だからなのですが、見つけることが難しいことがあります。

“動詞は連用形が基本形である” とする 筆頭編纂者 大野 晋 氏の考えに基づくものであるが、その大野氏晩年の『古典基礎語辞典』では動詞を終止形で載せている。(- 週刊 読書人ウェブ 部分要旨)



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