落葉
秋の日の
ヰ"オロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。
げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。
ヰ"オロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。
げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。
ヹェルレエヌ ━━ 『詩集』
仏蘭西の詩はユウゴオに繪畫の色を帯び、ルコント・ドゥ・リイルに彫塑の形を具へ、ヹェルレエヌに至りて音楽の声を伝へ、而して又更に陰影の匂なつかしきを捉へむとす。
譯者
Paul Verlaine "Chanson d'automne dans "Poèmes saturniens" 1866
ポール・ヴェルレーヌ 「秋の歌」- 詩集「サチュルニアン」1866 より
上田 敏 訳 1905「海潮音」本郷書院
ポール・ヴェルレーヌ 「秋の歌」- 詩集「サチュルニアン」1866 より
上田 敏 訳 1905「海潮音」本郷書院
出典:海潮音 日本近代文学大系 52 明治大正譯詩集 1971 角川書店
参照:全文全訳 古語辞典 2004 小学館
注)ヰ"オロン=ヴィオロン (仏:violon) バイオリン
注)ひたぶるに=一向に〈ひたぶる・形動ナリ・連体〉ひたすら 一途に
注)…ふたぎ=塞ぐ (ふたぐ/ふさぐ)〈他ガ四・連用〉塞ぐ
注)色かへて=顔色/表情を変えて
注)げに=既述の事柄への同意;なるほど, そのとおりで
注)うらぶれ=うらぶる〈自ラ下二・連体〉心寂しく思う, 悲しみに沈む
注)出典は全漢字にルビあり
注)ひたぶるに=一向に〈ひたぶる・形動ナリ・連体〉ひたすら 一途に
注)…ふたぎ=塞ぐ (ふたぐ/ふさぐ)〈他ガ四・連用〉塞ぐ
注)色かへて=顔色/表情を変えて
注)げに=既述の事柄への同意;なるほど, そのとおりで
注)うらぶれ=うらぶる〈自ラ下二・連体〉心寂しく思う, 悲しみに沈む
注)出典は全漢字にルビあり
改訂:2018.09.24 注釈三項目追記
2018.10.11 記事タイトル ルビ削除
2021.02.17 注釈 補遺及び誤記訂正
2018.10.11 記事タイトル ルビ削除
2021.02.17 注釈 補遺及び誤記訂正
0 件のコメント:
コメントを投稿
********** 投稿要領 **********
1. [公開] ボタンは記入内容を管理者宛に送信し即公開はしません
(サイト劣悪仕様により当該文字列変更不能)
2. 非公開希望の場合もその旨記述しこのボタンで送信して下さい
3. 送信された記述内容は管理者の承認を経て原則公開されます
4. 反公序良俗, 政治的偏向過剰, 宣伝, 広告, スパム等は不可
**********************************