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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- The Alexander Brothers : Nobody's Child リードに加筆, 一部記述変更

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞掲載

2018-04-05

ショスタコーヴィッチ "Waltz 2":その2


高齢ダンサーと、彼の孫かひ孫であるかのような、妖精バレリーナのすてきなデート?
オランダの解放記念日、国王・女王・王女臨席の祝典行事で、ショスタコーヴィッチのセカンド・ワルツが舞われ、全国に Live 中継された。



オランダのアムステルダム、5月5日は解放記念日。

1945年5月5日、ナチス・ドイツ軍はオランダの町、ヴァーヘニンゲンで連合軍に降伏した。
アムステルダム近郊のハーレム市で毎年行われる行事、解放記念日フェスティバル「リバレーション・デー・ポップ・フェスティバル」には、今年も例年のごとく、国王、女王、そしてベアトリクス王女が臨席。

2016年のメインイベントは、ショスタコーヴィッチの "ワルツ 2(セカンド・ワルツ)" によるバレー。

ワルツ好きの私ですが、この ”セカンド・ワルツ” はその中でも別格で、極めて味わい深い作品です。

この曲は、長い間、ショスタコーヴィッチ作曲の「ジャズ組曲 第2番」に含まれる "ワルツ 第2番" とされ、広く親しまれてきました。この曲名で多くのレコードや CD が流布しているので、今更改められない部分も多いのですが、正しくは下記。

ジャズ組曲第2番の楽譜は戦争で消失してしまっていたため、長い間、「バラエティー・オーケストラのための組曲」の楽譜が、ジャズ組曲第2番の楽譜とされてきた。ところが、2000年になってそのジャズ組曲第2番のピアノ総譜が発見された。
この発見によって誤りが明らかとなり、 "ワルツ 2" あるいは "セカンド・ワルツ" は、「バラエティー・オーケストラのための組曲 第7曲 ワルツ第2番 "Waltz No.2 from Suite for Variety Orchestra "」と呼ばれるようになった。 - en.wikipedia.org

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Brava!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


3'52"

"Waltz No.2"
Comp: Dmitrii Dmitrievich Shostakovich
Pas de deux:
Miss Meritxell van Roggen (14)
Mr. Francis Sinceretti (73)
Choreographer: Adriaan Luteijn
Cond: Markus Stenz
Orch: Radio Filharmonisch Orkest
2016.5.5 "解放の日" Amsterdam, Holland

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このビデオクリップでは、オーケストラが、解放の日の祝典 "ポップ・フェスティバル" のための演奏でもあり、踊りにも配慮して抑揚を押さえ、比較的あっさりとした演奏をしています。
他方、この曲の演奏に関しては、当ブログの3月21日(2018年) の記事に載せた、「ショスタコーヴィッチ "Waltz 2":その1」 のリッカルド・シャイ―指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏に特に深い味わいがあります。
そのシャイ―指揮の演奏では、曲の中間部、短調に転じたオーケストラの怒涛のうねりと管楽器のざわめき…… 美しくノスタルジックなワルツではある一方、それだけではない屈折したものを感じます。
曲の後半、トロンボーンに主旋律が戻ってきてそれに管の合奏が続く、そのあとの、弦の合奏の分厚い響きで主旋律を、深く遠い淵の大きなうねりのように奏でるところでは、わけも分からず、あるいは、20世紀前半のロシアの凄惨な歴史に思いがい及ぶのか、目じりが滲んでしまいます。
このオーケストラは、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と呼ばれていた頃に、ベルナルト・ハイティンクの指揮でショスタコーヴィッチの曲の演奏には力を入れ、高い評価を得ていたと記憶しています。


注)映像の途中で何度か表示される赤いバナーの文字は、曲名・キャスト・スタッフ等の表示で、広告ではありません。



改訂:2018.04.05 注意書き記載
2019.01.14 末梢表現変更加筆 誤植修正
2020.05.02 末梢表現加筆
2021.02.15 末梢表現変更 脆弱HTML修正
2024.01.30 アイコン-リンク修正 末梢表現変更




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