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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-11-02

「涼やかな シロアムの 木陰の川辺」


これ以上はないと思うほど、大変すばらしい歌唱を聞かせてくれている Jack Alexander さんですが、残念ながら 4 年前の今日 11月2日 に亡くなられていました。今日は、在りし日の Jack を偲んで、ここにこの歌を掲げます。




By Cool Siloam's Shady Rill
涼やかな シロアムの 木陰の川辺


1.
By cool Siloam's shady rill
涼やかな シロアムの 木陰の川辺

How sweet the lily grows!
なんと愛らしく ユリが育つことか!

How sweet the breath, beneath the hill,
なんとさわやかな息吹か、 丘の下の、

Of Sharon's dewy rose!
シャロンの 露にぬれたバラ!


2.
Lo! such the child whose early feet
見よ! その子 その歩みのあとが

The paths of peace have trod,
踏み固められた 平安の道となる子を、

Whose secret heart, with influence sweet,
その奥深い心は、優しい支配のわざを備え、

Is upward drawn to God.
神に 引き上げられている子を。


Accordion : by Tom Alexander


3.
By cool Siloam's shady rill
涼やかな シロアムの 木陰の川辺

The lily must decay;
ユリは 朽ち果てるべし;

The rose that blooms beneath the hill
丘の下に咲くバラは

Must shortly fade away.
速やかに 消え去るべし。


4.
O Thou, whose infant feet were found
君よ、その幼いころの歩みが

Within Thy Father's shrine,
あなたの父の 宮の内に ある者、

Whose years with changeless virtue crowned,
その変わることのない 廉潔の年月が 栄冠を得た者、

Were all alike divine.
それらはみな等しく 神と共にある。


5.
Dependent on Thy bounteous breath,
あなたの 尽きぬ 命のみなもとを頼り

We seek Thy grace alone,
私たちは あなたのみめぐみ だけを仰ぎます、

In childhood, manhood, age, and death
幼い時も、長じたのちも、年老いても、また、死においても

To keep us still Thine own.
私たちを あなたの平穏のうちに おいてください。

 To keep us still Thine own.
 私たちを あなたの平穏のうちに おいてください。



Reginald Heber, 1812, "By Cool Siloam's Shady Rill" : 土のちり (Uriah) 訳


∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴


  Bravissimo !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

3'40"
"By Cool Siloam's Shady Rill"
The Church of Scotland, Hymnary (4th ed.) #688
Words: Reginald Heber
Comp: William Gardiner (1812,"BELMONT")
Perf: The Alexander Brothers
Ten: Jack Alexander
Acc: Tom Alexander


注)ユリは朽ち果てるべし…… バラは速やかに消え去るべし = ⏎

「人はみな草だ。その麗しさは、すべて野の花のようだ。
 主の息がその上に吹けば、草は枯れ、花はしぼむ。
 たしかに人は草だ。
 草は枯れ、花はしぼむ。
 しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変ることはない」。
        (イザヤ 40:6-8)口語訳旧約聖書

「全きものが来る時には、部分的なものはすたれる」
        (Iコリント 13:10)口語訳新約聖書

このように、この世のすべてが神の支配にゆだねられる時、すべての被造物は滅びる。
第2連で救い主の降臨を見たのであるから、続く第3連は、神の支配への確信と待望を謳う意と捉えた訳とした。

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参考:“シャロンのバラ、谷のユリ & シロアムの池”

改訂:2017.11.03 タイトル和訳
   2017.11.05 残っている者 → ある者
   2017.11.06 爽やか → さわやか 他 誤記訂正
   2018.04.10 リニューアル対応
   2018.07.23 レイアウト更新 末梢記述変更
   2018.12.16 冗長行削除 注釈に加筆
   2019.07.04 過小フォントサイズ修正
   2019.08.16 被埋込動画消失のため動画差替, 末梢表現変更
   2021.07.05 アイコン埋込リンク修正



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