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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-09-11

夢にし見えむ

 

題詞:( 大伴旅人おほとものたびと への)答歌二首 その二

 
 
 
ただに逢はず あらくも多く しきたへの
  枕去らずて いめにし見えむ


旅人と音信を交わした京都在住の某人:萬葉集 809




注)直に=直接は
注)逢はず=逢うこともなく
注)あらくも=あら〔あり・補助動詞・ラ変・ク語法〕いる+く〔接続〕こと+も〔接続・逆説の確定条件〕もまた
注)しきたへの=枕詞・寝室/寝具などに係る
注)枕去らず=枕から離れることなく
注)見えむ=男女として交際する, つれそう, 結婚する



出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店 (大系)
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館 (全集)
小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)



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