半世紀ほど昔、スコットランドで大ヒットしたこの歌…… 今日まで、まったく知りませんでした。
盲目の孤児の少年が歌う…
注)本記事には改訂版があります (末尾にLinK (緑色文字) を貼ります)
盲目の孤児の少年が歌う…
「僕は、誰の子でもない… 花みたいだよ、ただ育っているだけ、野生のままでね」
英文歌詞とその翻訳の掲載を廃し、聞き取った言語歌詞の大意を日本語で記します。(2017.10.13)
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1964年のスコットランドでは、当時世界中で人気絶頂の The Beatles の歌などをも凌いで、 "Nobody's Child" という歌が大ヒットしたといわれています。
そこで、YouTubeでいろいろな歌手が歌う "Nobodty's Child" を聞いてみました。
いくつかの例を除くと、終わりまで聞くに堪えないような歌唱が目立ちました。
その多くは、カントリー、ロック、ポップスなどのジャンルの自分の "スタイル" を全面に出して、目立とう、褒められよう、としてるような歌唱ばかりで、歌詞に意味など無いかのようでした。
人間はここまで厚顔無恥に歌詞を無視して歌を歌えるものか… と驚きます。
彼/彼女ら、悪い意味でプロフェッショナルなんでしょう。
そういう歌唱をたくさん聞いたあと、ふと思いました… 彼らはそのような歌い方で、この歌がストレートに訴える "命の叫び" から、自らの耳と目と心をそらしているのだ… と。
知らん顔を決め込んで、歌を商売のネタにしてこの世で生きながらえよう… と。
いえいえ、決してそんなことはないでしょうけど…
上記の批判に当たらない歌唱が他に二つあって、どちらもアイルランドの歌手によるものでした。
Foster & Allen のデュオと DANIEL O'DONNELL のソロ。
しかし残念ながらいずれの歌唱も、訴えてくるものが感じられない、というのが正直な感想です。
ところで、日本の歌手は歌っていない?いや、日本ではこの歌聴かれてさえいない?
さて、ここで歌うは、スコットランドのデュオ The Alexander Brothers!
スコットランドの正装、キルトを纏って威儀を正し、歌います。
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今日まで50年以上、この歌を知らずに生きてきたことを、恥じた。
あゝ おまへはなにをして来たのだと…… 吹き来る風が私に云ふ
(中原中也:帰郷 より)
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Nobody's Child(大意/意訳/翻案)
1.
2.
3.
私は、ゆっくり通り過ぎようとしていた、
ある孤児院の前を、とある日に。
そしてそこでしばらく止まった、
遊んでいる子供たちを見るために。
たった一人で、少年が立っていた。
私が彼にどうしてと訊くと、
彼は振り向いた、その見ることのできない目で。
そして、泣き出した。
(Refain)
ある孤児院の前を、とある日に。
そしてそこでしばらく止まった、
遊んでいる子供たちを見るために。
たった一人で、少年が立っていた。
私が彼にどうしてと訊くと、
彼は振り向いた、その見ることのできない目で。
そして、泣き出した。
(Refain)
I'm nobody's child
I'm nobody's child
I'm like a flower
Just growing wild
No mummy's kissing
And no daddy's smile
Nobody wants me
I'm nobody's child
I'm nobody's child
I'm like a flower
Just growing wild
No mummy's kissing
And no daddy's smile
Nobody wants me
I'm nobody's child
2.
いろんなひとが来るよ、子供たちを目指して。
そして、それぞれ、子供たちを自分たちの子として連れていく。
でも、みんな、ぼくを通り越してしまうようだ。
それで、ぼくひとり、取り残されるんだ。
判ってるよ、みんなぼくを連れて行きたいとは思うんだ…
でも、ぼくが盲目だと判ると、
どの人も、いつもだれかほかの子を連れて行くんだ。
それで、ぼくはあとに残されているんだ。
(Refain)
そして、それぞれ、子供たちを自分たちの子として連れていく。
でも、みんな、ぼくを通り越してしまうようだ。
それで、ぼくひとり、取り残されるんだ。
判ってるよ、みんなぼくを連れて行きたいとは思うんだ…
でも、ぼくが盲目だと判ると、
どの人も、いつもだれかほかの子を連れて行くんだ。
それで、ぼくはあとに残されているんだ。
(Refain)
I'm nobody's child
I'm nobody's child
I'm like a flower
Just growing wild
No mummy's kissing
And no daddy's smile
Nobody wants me
I'm nobody's child
I'm nobody's child
I'm like a flower
Just growing wild
No mummy's kissing
And no daddy's smile
Nobody wants me
I'm nobody's child
3.
ないんだ、ママの腕が …抱いてくれてたり
なだめてくれたりする …ぼくが泣いた時にね。
ときどき、ものすごくさびしくなるよ …ここでね。
できることなら、死んでしまいたい…
(Refain)
なだめてくれたりする …ぼくが泣いた時にね。
ときどき、ものすごくさびしくなるよ …ここでね。
できることなら、死んでしまいたい…
ぼくはね、街を歩くんだ …天国のね。
そこでは、見えないみんなも、見えるようになって、
ほかの子たちと、みんな同じなんだよ。
そこは、ぼくのための、おうちなんだ。
そこでは、見えないみんなも、見えるようになって、
ほかの子たちと、みんな同じなんだよ。
そこは、ぼくのための、おうちなんだ。
(Refain)
Im nobody's child
I'm nobody's child
I'm like a flower
Just growing wild
No mummy's kissing
And no daddy's smile
Nobody wants me
I'm nobody's child
I'm nobody's child
I'm like a flower
Just growing wild
No mummy's kissing
And no daddy's smile
Nobody wants me
I'm nobody's child
Bravo !!!!!!!!!!!!!
4'16"
"Nobody's Child"
Perf: The Alexander Brothers
Ten: Jack Alexander
Acc: Tom Alexander
Perf: The Alexander Brothers
Ten: Jack Alexander
Acc: Tom Alexander
改訂版記事へのLINK :「Alexander Brothers: Nobody's Child (改訂版)」
改訂:2017.10.12 ミスタイプ訂正
2017.10.13 歌詞を日本語大意に変更
2017.10.13 表現変更 て → うで
2017.10.14 末梢表現変更
2017.10.15 誤記訂正 Tom ↔ Jack m(_)m
2017.10.21 翻訳についての記述削除
2017.10.27 カテゴリー変更
2019.08.16 被埋込動画消失のため動画差替
2024.11.21 リードに加筆, 一部表現変更
2024.11.27 一部表現変更, 他の歌唱について加筆, 冗長注釈削除
2024.11.29 改訂版記事へのLINK記載, 一部表現変更
2024.12.01 末梢表現変更
2024.12.05 末梢表現変更
2017.10.13 歌詞を日本語大意に変更
2017.10.13 表現変更 て → うで
2017.10.14 末梢表現変更
2017.10.15 誤記訂正 Tom ↔ Jack m(_)m
2017.10.21 翻訳についての記述削除
2017.10.27 カテゴリー変更
2019.08.16 被埋込動画消失のため動画差替
2024.11.21 リードに加筆, 一部表現変更
2024.11.27 一部表現変更, 他の歌唱について加筆, 冗長注釈削除
2024.11.29 改訂版記事へのLINK記載, 一部表現変更
2024.12.01 末梢表現変更
2024.12.05 末梢表現変更
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