人は亡くなると、もう誕生日は祝わないのだろうか?まあ、本人がいないところで祝っても自己満足に過ぎず虚しくなるばかりか……。
今日は久子の、75回目の誕生日。さて、……
今日は久子の、75回目の誕生日。さて、……
ボードレールの詩 "Harmonie du Soir" を訳して上田敏が詠う「薄暮の曲」、その第四最終連を引きます。
闇の涅槃に、痛ましく悩まされたる 優心、
光の過去のあとかたを尋めて集むる憐れさよ。
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲、
君が名残のたゞ在るは、ひかり輝く聖体盒。
光の過去のあとかたを尋めて集むる憐れさよ。
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲、
君が名残のたゞ在るは、ひかり輝く聖体盒。
出典:日本近代文学大系 52 明治大正訳詩集 角川書店
注)闇の涅槃 = néant vaste et noir 広大な虚無と暗黒
注)凝る = (冷えて) 硬くなる
注)聖体盒 = 聖体顕示台(カトリック教会の儀式に用いる)
注)闇の涅槃 = néant vaste et noir 広大な虚無と暗黒
注)凝る = (冷えて) 硬くなる
注)聖体盒 = 聖体顕示台(カトリック教会の儀式に用いる)
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今日は最近ブログに載せたこの歌を聴くことにします。
シャルル・アズナヴールとナナ・ムスクーリのデュエットで「愛の喜びは」。
この歌、昔は「愛の喜び」と呼ばれていたのに、いつの間にか変えられ、今の「愛の喜びは」となっていました。
これは、正しい訂正だろう…… なぜなら愛の喜びを歌っているのではなく、愛の喜びの時間は短いが、愛の悲しみは生涯続く…… と、愛を失った悲しみを歌っているのだから……
……… ?
いや、それはちがう。絶対違う。
愛の喜びが大きいからこそ、それを失ったらどんなに悲しいか、と、たとえ長くは続かない愛であっても、その喜びが如何に大きいかを謳っています。
対訳歌詞掲載の記事は「"愛の喜び" N.ムスクーリ & C.アズナヴール」。
3'15"
"Plaisir D'Amour"
"愛の喜びは"
Comp: Jean Paul Egide Martini
Lyrics: Jean Pierre Claris de Florian
Duo: Nana Mouskouri & Charles Aznavour
"愛の喜びは"
Comp: Jean Paul Egide Martini
Lyrics: Jean Pierre Claris de Florian
Duo: Nana Mouskouri & Charles Aznavour
改訂:2020.07.02 歌の題名の記述加筆, 冗長行削除
2021.07.26 注追記, 末梢表現変更, 他
2023.11.07 微細表現加筆
2021.07.26 注追記, 末梢表現変更, 他
2023.11.07 微細表現加筆
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