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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2025-04-28

はいしょうこさん:七つの子


このごろ、古くから聴き慣れた「七つの子」の歌がなぜか日に日に優しさを増して聞こえるようになってきたことに不思議な思いがしています。そして今日はとうとう、こんなにやさしい詩を書くのはきっと女性で、それも子育て中の母に違いない… と思うに至りました。



しかしそれはずいぶん一方的な決めつけで、あまりにも独善的な思い込みと認めざるを得ません。それではと、この歌の成立の経緯を少し調べてみようと思い立ちました。

そして、その思いもよらない結果に驚きました。なんと、作詞者は我が敬愛する野口雨情氏。雨情氏の歌といえば先行記事に「雨降りお月」があり、また「波浮の港」の記事が準備中であったりします。そのどちらの歌も、擬音やオノマトペ、方言やかけ声、あるいは新造語などを巧みに用いた斬新で多彩な表現技法が大変魅力的です。歌は、しっとりとした情緒をともないながらもなお軽快かつ軽妙にその土地の風情や人々の暮らしの趣を謳い上げます。そしてそれが雨情氏の作風なのだろうとの思いを強く抱いていました。

「七つの子」の詩はそれらと全く違います。対極にあると言ってもいいほど違ってます。
それが雨情氏の作品だと判った時は大変驚きました。
でも、直ぐに気がつきました。
性格が大きく異なるこれらの歌に、一つのものが貫いている。一切の言葉の飾りを排して子を思う親の心をひっそりとシンプルに謳う歌と、斬新な技巧を凝らして人情の機微を軽やかにまた愉快に謳いあげる歌に、同じものが貫いている。

それは、やさしさ。

「七つの子」、歌は はいだ しょうこ さんのアカペラ… 静粛の中、至福のやさしさが広がります。


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なゝつの

からす なぜくの
からすは やま
可愛七 かはい ななつの
があるからよ

可愛かはい 可愛かはい
からすくの
可愛かはい 可愛かはい
くんだよ

やま古巣ふるす
いつて御覧ごらん
まるをした
いゝだよ

  作詞:野口雨情  
  作曲:本居長世  

注)雨情の情、正しくは忄+靑(当サイト使用 UTF-8 コード体系に於いては"靑"をつくりとする漢字を表示できません)


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 Brava !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
1'27"
七つの子
作詞:野口雨情󠄁
作曲:本居 長世
歌唱:はいだ しょうこ

*繰返し再生:(再生終了後の動画画面にリピート再生のボタンがない場合)
ブラウザの〔更新〕ボタンで本ページを初期化し動画画面に再現する〔スタート▶︎〕ボタンをクリック/タップ

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『金の船』大正十年七月号(1921年7月1日付発行)の歌詞掲載ページ。同誌の挿絵などを担当し野口と親交が深かった岡本帰一による7羽のカラスの絵とともに掲載されている。- wikipedia 写真文共

関連記事へのリンク:はいしょうこさん "雨降りお月"


改訂:2025.05.01 この頃→このごろ,関連記事リンク先変更
2026.01.09 微細レイアウト変更,末梢表現変更



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