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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

New ! :改訂情報


- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

- ハインリッヒ・ハイネ「いと麗しき五月」 助詞 "も" につき加筆/仮名遣を原典に整合

2022-03-13

てんとう虫に、栄光あれ!


キッチンからベランダに出るドアを大きく開けると、常時は閉じているドアとサッシュの隙間の奥で普段は見えないところに、小さな黒っぽい虫が止まっている……

 - Instagram 2022.01.27 投稿より転載再編集



扉が閉じないように手で押さえながら、ちょっと無理な姿勢で顔を近づけて見ると秋に見たてんとう虫のひとつ、ナミテントウの「黒地に赤2紋」タイプ。

微動だにしない。
ごめん、寝てるんだね。

外光と雨風の冷たさは避けられても、冷たいアルミサッシュの隙間に潜っていたのではさぞ冷たかろうに……
丸一日が経ち、そのドアをそっと開けてみると、居る、同じところ同じ格好で。
なぜか、古い流行歌の歌詞と思われる一節が浮かぶ……

  「冬が 来る前に もう一度 あの人と 巡り逢いたい」

この一節実にいい。

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥


冬は、死。
悲しいではないか、悔しいではないか……
そんな不条理な冬にさいなまれて。

そして冬眠は、下克上、優しい叛逆。
冬すなわちこの不条理な世を創り賜いし神へのみごとな叛逆。

眠れ、眠れ、てんとう虫!

そして、
被造物にこそ、栄光あれ!


∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥

飛んできて冬眠中の虫
名前:ナミテントウ:テントウムシ科
体長:5mm
11階ベランダ出入り口ドアサッシュ隙間奥
2022.01.27


改訂:2022.05.23 欠落タイトル補填


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