先日「カヴァレリアルスティカーナ 間奏曲」について書いたとき、 “今際の際” にはこの曲を聞きたい記しました。
しかし、……
しかし、……
しかし、考えてみるとこの曲は器楽曲であるため、抽象的なものに対する繊細な感性が衰えているとあまり意味をなさなくなってしまうかもしれません。
はたして “今際の際” にこんな研ぎ澄まされたように繊細な器楽曲を味わうことが可能だろうか・・・そういう危惧があって、なかなか払拭できずにいます。
最近聞いた土居裕子さんの CD 「こどものじかん‐未来へ‐」に収録されている「ブラームスの子守歌」、これが素晴しくて、このところ繰り返し聞いています。
そして、この曲も “今際の際” にぜひ聞きたいと思います。
土居裕子さんが自ら書いた詩をブラームスの曲で歌っています。
とにかく、や・さ・し・い・・・
世に素晴しい子守歌はたくさんありますね。
しかし、この歌ほど、眠りにつく子供に向かいあって歌いかける歌はほかにはないように思います。
沢山ある素晴らしい子守歌、それぞれすばらしく私も大好きな曲がいくつかありますが、それらはどちらかというと、大人の目線、あるいは歌う人の目線で、歌われているように思います。
例えば「よい子よ・・」「吾子よ・・」と歌うとき・・・主なるは、母、親、あるいはまわりの大人ですね。
土居裕子さん、「あなた・・」と歌い、終始眠りにつく子に向かい合って歌いかけます。
・・・
ねんねしましょう こころやすらか
ねむりの精が あなたを運ぶ
(土居裕子作詞・J.ブラームス作曲 ブラームスの子守歌より 一部引用)
この歌を聞いて寝る子・・・幸せですね。
改訂:2020.07.04 レイアウト更新
2024.09.12 タイトル変更 "今際の際" に聞きたい曲→土居裕子さん:ブラームスの子守歌
2024.09.12 タイトル変更 "今際の際" に聞きたい曲→土居裕子さん:ブラームスの子守歌
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