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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2022-12-27

雑草という草はない:牧野富太郎


放置していた鉢に何か芽が出てきたと思っていたら、たちまち一面の緑に育った。過密状態なのでこのままではどうかと思うが、私には "間引き" というのができない。
この鉢と土をここに置いた張本人の責任もあるので、とりあえず時々水を遣ることにした。


ほどなく花らしいものをつけ始めたので草の名前を調べてみると「チチコグサモドキ (父子草擬)」と判る。
北アメリカ原産で英名を “Pennsylvania everlasting” ともいう。
“永遠のペンシルベニア” か…… PennはWilliam Penn という人の名で、彼はクエーカー教の祖。sylvania はラテン語の "森 (silva)" に由来するので、ペンシルベニアは "ペンの森"。
してみると「父と子と精霊」の “精霊” が森のどこかに隠れているのかも.。

しかしこの花 、直径1mm以下、その色も淡く、しかも花も葉も白い綿毛に覆われていて愛でるに役不足の感は否めないようです。
といって、これ雑草ではありません。

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古くから言われている「雑草という草はない」という牧野富太郎博士の言葉、今日その由来が判明!
木村久邇典著「周五郎に生き方を学ぶ」(1995年、実業之日本社)にあるその著述の引用が今日の高知新聞 Plus に載りました。

以下引用:

『(山本)周五郎が「雑草」という言葉を口走った時、博士はなじるような口調で言ったという。「きみ、世の中に〝雑草〟という草は無い。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている」。周五郎は木村に対し、「これにはおれも、一発ガクンとやられたような気がした」と語っている。』
高知新聞 Plus 2022年 12月27日(火)より

引用終:

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改訂:2023.06.13 sylvania語源加筆、末梢表現変更


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