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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-06-12

力が足りない


人間は自らを救うことはできない……



できることは全てやった。

それでも問題は山ほどあって、辛い、痛い、苦しい、不安、怖い・・・とほとんど毎日のように訴えていた。何ができるか考え、苦し紛れの対応でいくらかの改善を見たものも無くはなかった。
しかし、ほとんどの訴えには、為すすべがなかった。

できることは無理してもやった。できないことには超えられない理由があった。
だから、後悔はない。

しかし、日を追うごとに辛くなる。
細々とした手続きやら、弔問のお礼やらに気を配っているうちはまだよかった。
空いた時間には意識的に気晴らしをするようにはしている。

今、たくさんの訴え、心の叫びに、全く答えられなかったという思いが、日に日に募る。
後悔はない。それでも自分を責める。
これは、理屈ではないから、どうしようもない。
人間は自らを救うことはできない、という言葉を思い知らされる。

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