嘆き
ああ、何もかも遠く、
そして過ぎ去って久しい。
確かに、今私が、
光を受けているあの星は、
幾千年も前に、死んでしまっているのだ。
確かに、通り過ぎた舟の中で、
何か不安な言葉を聞いた。
家の中で時計が鳴った・・・
どの家だったか?・・・
私は、私の心を離れて、
大空のもとに踏み出したい。
私は、祈りたい。
そしてすべての星のうちのある一つが
存在し続けるのだ。
確かに、私は、
未だ持続しているその一つだけを、
知ることになる ――
天の、光の放射の終焉に
白い都市のようにそびえる星を・・・
そして過ぎ去って久しい。
確かに、今私が、
光を受けているあの星は、
幾千年も前に、死んでしまっているのだ。
確かに、通り過ぎた舟の中で、
何か不安な言葉を聞いた。
家の中で時計が鳴った・・・
どの家だったか?・・・
私は、私の心を離れて、
大空のもとに踏み出したい。
私は、祈りたい。
そしてすべての星のうちのある一つが
存在し続けるのだ。
確かに、私は、
未だ持続しているその一つだけを、
知ることになる ――
天の、光の放射の終焉に
白い都市のようにそびえる星を・・・
『形象詩集』 より
Rainer Maria Rilke, 1902, "Klage" aus Das Buch der Bilder, 土のちり訳
Rainer Maria Rilke, 1902, "Klage" aus Das Buch der Bilder, 土のちり訳
注)白い都市のようにそびえる星を=参照 : ヨハネ黙示録第21章
出典:Rainer Maria Rilke "Klage" aus Das Buch der Bilder
https://de.wikisource.org/wiki/Klage_(Rilke)
https://de.wikisource.org/wiki/Klage_(Rilke)
改訂:2020.07.02 サイトエラーによるコメント欄非表示を修正
2021.09.07 注釈加筆
2021.09.07 注釈加筆
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