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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- The Alexander Brothers : Nobody's Child リードに加筆, 一部記述変更

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞掲載

2020-04-29

白鳥英美子さん「朧月夜」


あたかも、平服で目立つ化粧もしないかのよう、喉に力を入れて声もつくらず、ひたすら言葉は大切に……。





このビデオクリップを掲載している YouTube の投稿に、次のようなコメントが寄せられていました。

「中学生の頃に聞いた。10年たった今、こんなに素敵な歌詞なんだと気づいた。日本語って良いですね。」

やった! 落ち着いて考えれば誰でもそう思うこと。白鳥英美子さんの功績大。

これからは、もう「見れる」なんて、言わないようにしましょう。
えっ、なんのことか… って?
アラァー! 昭和も遠くなりにけり。


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春霞 たなびきにけり 久方の
月の桂も 花や咲くらむ

紀貫之 後撰集18

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朧月夜


菜の花はたけに 入日うす

見わたす山のかすみふかし

春風そよふく 空を見れば

夕月かかりて にほひあは

さとわの火影ほかげも 森の色も
田中たなか小路こみちを たどる人も
かはづのなくも かねのおと

さながらかすめる 朧月夜


高野辰之



注)里わ=里のあたり《“さとみ(里曲)“ の平安時代以後の誤読》(辞泉)
注)さながら=そのまま, もとのまま《副詞 “さ“+接続助詞 “ながら“ から》(辞泉)
注)霞める=→翳める:音や形などをはっきりしない状態にする《翳むの文語体〔マ下二〕》(辞泉)
“霞める“ ではなく “翳める“ が正しい? (俗解)


参照:小学館 大辞泉 1995 小学館 (辞泉)


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 Brava !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 3’16“
「朧月夜」
作詞:高野辰之
作曲: 岡野貞一
Sop.:白鳥英美子



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