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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-05-18

妻久子 永眠


5月13日 16:03 妻久子が療養先の施設で呼吸不全のため永眠しました。71才でした。



ALS を発症して8年、非常に進行が遅かったため、前日まで寝たきりの生活にならぬよう頑張っていました。
しかし、昨年の秋ごろから呼吸筋の衰えで呼吸が苦しくなることが多くなっていました。
それでも、調子の良い時には片手で、そして僅かにしか動かぬ手指で、懸命に携帯電話を操作して私に電話してきて、時には1時間もほとんど独りで話すことさえありました。

最近、苦しい時には酸素マスクの使用なども始めていましたが、それでも私は、まだまだ年単位の闘病生活が続くことを念頭に、代替えのコミュニケーションの準備が全くできていないことを心配しながら、これから先、更に増してくるであろう苦しみに対して何をしてやれるのか、もっと手厚い看護と介護を受けさせてやれる方法はないのか、等々、無い知恵を絞り心を痛めていました。

それが、あまりにも、あまりにも突然でした。

13日の朝、看護師さんから、様態が悪く心配な状況だとの最初の知らせがあり、昼頃になって施設長さんから様態急変の知らせ。
私が出かける用意をしているところに、危篤状態の知らせをもらいました。
そして、私が家を飛び出したその時、亡くなったとの知らせを受けました。

先生と看護師さんによると、意識が低くなっていたためもあり、あまり苦しむことはなかったとのこと。
駆け付けた久子の姉妹たちの目前でも、穏やかであったとのこと。

薄っすらと化粧をしてもらい、安らかな顔で、好きだった沢山の花や思い出の品に囲まれ、身近な者に見守られて、旅立ちました。
・・・
・・・
・・・

ありがとう・・・



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