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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2025-05-09

春過ぎて夏来たるらし


詞書:天皇てんわう の 御製歌おほみうた



春過ぎて 夏きたるらし 白たへの
 衣干ころもほしたり あめ香具山かぐやま



持統天皇じとうてんのう:萬葉集 28



注)詞書 = ことばがき→和語で書かれた和歌の前書き
注)来るらし=来ルは来+至ル の約. らしは推定の助動詞(全集)
注)白たえ=タエは樹脂から作った繊維で織った布, 白い布(全集)
注)天の香久山=天香久山, 天香具山: 奈良市内にある香久山の別名, 大和三山のひとつ. 標高152.4m(wikipedia)

特記)小学生の頃(1950年代)、年毎の正月に家族全員で楽しんだ百人一首では、この歌の現代語訳は少し違って次のようなものでした。
 「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香久山」
上記訳は、(以下引用) 新古今集に載っている訳で、平安時代以来の万葉集の訓読の一つがそうだったのであって、新古今集の撰者が改作したのではない(大系)



出典:新編日本古典文学全集 萬葉集 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集 2000 岩波書店(大系)


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