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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2023-07-11

Alibi-49: コオニヤンマ (サナエトンボ科)


35℃超えの今日の午後、ホットのミルクティーを淹れてベランダへ……
 そこへ珍客!
  まさかの、オニヤンマ の飛来
   …にしては、少し小さく凄みに欠けるかも?


この夏は、眺めがよいベランダに椅子と小さなテーブルを置いて、朝でも昼でも随時 "夕涼み"……
そこに、黒い体に黄色い筋を入れ、まるで危険物標識か毒ヘビのような凄みのあるオニヤンマらしきトンボがご相伴に現れ、近くのサンダルの背に席を取りました。
とりあえず種類を特定するために標本のような写真を撮ってから、じっくり観察。よく見ると体調が短く軍艦のような威圧感がたりない。
小さいとはいえ、これはオニヤンマ以外ではなさそう……。ヤゴから羽化して間もない子供か・・・ いや、羽化したら即成虫のはずだからそれはない… 後で調べる。

カメラを近づけてもちっとも嫌がらないので、少しずつ距離を縮めてじっと向き合う。
特大の目で変なジジイをしげしげと観察している。
嫌がっている様子もないのでいつものように指を近づけて乗ってもらう。
指を顔の前に持ちあげて、ハロー!


大昔の人も、このようにトンボが人を仲間と思い警戒しない、その呑気ともいえる性格をよく知っていて、「極楽蜻蛉」の言葉が生まれたのでしょう。
餌もないのに自ら近づいてきてこのようにフレンドリーな振る舞いをするのは、トンボの他にはいないようです。指に乗るというだけなら他にもいろいろいて、蝶ならアゲハチョウ、昆虫では黄金虫、コオロギ、カマキリ、など、やはり名前もポピュラーなものが多い気がします。
しかし、オニヤンマが地に降りて(11階ベランダ床ですが)指に止まるとは全く予想外で… 要調査。

調べてみると、コオニヤンマという種があり、よく似ているがオニヤンマとは科が異なり「サナエトンボ科」に属する。
名前の通りコオニヤンマはより小型で、習性も異なり、高いところにぶら下がるように留まるオニヤンマに対して、コオニヤンマは地上に降りて体を水平にして留まるとのこと。
また、大きな複眼が頭頂部の一点で接するオニヤンマに対して、コオニヤンマはその間隔が開く。
これらの特徴から飛来個体はコオニヤンマのちょっと小型(個体差)のものであるようです。

コオニヤンマ(トンボ目サナエトンボ科)
体長:およそ70mm
後翅のスパン:およそ100mm
場所:11F集合住宅ベランダ
日時:2023.07.10 15:47

コオニヤンマ(小鬼蜻蜓、学名:Sieboldius albardae Sélys, 1886)は、蜻蛉目サナエトンボ科に分類されるトンボの一種。東アジアの温帯域に分布する大型のトンボである。-ja.wikipedia



改訂:2023.08.17 誤植修正, キャプション追記 


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