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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2016-01-23

ミヒャエル・エンデ 「モモ」巻頭詩


20年ほど前に読んで、今なお折に触れて思い出す詩です。エンデの小説「モモ」、その巻頭に掲げられている詩です。今なおキラ星のごとく世にひかり輝いています。
改訂:2020.06.17 記事タイトル, レイアウト, 末梢訳語変更, 原詩記載



誰かが、辛い、切ない、そんな思いをしてやしないかと案じられるとき、そういう時に思い出すことが多い。
・・・祈りが届いてくれ!との思いを込めて心に浮かぶようです。

この詩をモモの巻頭に置いたエンデもさることながら、大島かおりさんの訳詞が素晴らしかったのだろうと思います。

ここでは著作権保護のためやむを得ず仮の私訳を載せますが、小説「モモ」巻頭の大島かおりさんの訳で本当の良さをぜひ味わって頂きたいと思います。


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「モモ」巻頭詩


Im Dunkel scheint dein Licht.
Woher, ich weiß es nicht.
Es scheint so nah und doch so fern.
Ich weiß nicht, wie du heißt.
Was du auch immer seist:
Schimmere, schimmere, kleiner Stern!

(Nach einem alten irischen Kinderlied)


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やみにかがやく きみの光。
それがどこからか、ぼくは知らない。
とても近いようでも また遠いようでもある。
ぼくは知らない、きみの名前を。
きみがなんであれ:
ひかれ、かがやけ、ちいさな星!


(アイルランドのふるい子どもの歌より)

 Michael Ende 1973 "Momo" より 土のちり訳


出典:Thienemann Verlag in der Thienemann-Esslinger Verl. 


改訂:2020.06.17 レイアウト更新 記事タイトルに"巻頭詩"追記 原詩記載 末梢訳語変更



2 件のコメント:

  1. 「モモ」大好きです。(^^)
    時間泥棒(生産、効率主義)にやられて「ほんとうに生きている時間」をなくしつつあるように見える、現代人に、とても必要な本なんじゃないかなと思います。

    返信削除
    返信

    1. “現代人にとても必要な本”本当にそうですね。
      時間・効率・お金・・そのあり方に根源的な問題を見る独特な視点が新鮮です。
      巻頭の詩、大島かおりさんの訳が素晴しくて当初はそのままコピーして載せたのですが、たとえ厚い本の1ページだけとはいえ、一編の詩を丸ごとコピーして載せるのは著作権(翻訳)の侵害だと考えて削除せざるを得ませんでした。
      その時点でこの記事の意味はなくなったのですが、やはりモモのことは書きたくてやむを得ず中身を変えて更新しました。
      それにコメントを頂いて、すごくうれしいです。
      ありがとうございます。

      削除

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