Bernardo Bellotto (1720.1.30 - 1780.10.17) イタリアの画家
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“Dresden seen from the right banks of the river Elbe below the bridge Augustus” |
建築物や自然の精密な描写が美しい・・・しかし、よく見ると、点景のようにあるいは風景の一部のように描かれた人々や動物のリアルな姿態が面白い。中には、動作途中のおかしな格好をしていたりする人がいて、あたかも無作為にシャッターを切って写し取られた写真のようだ。
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"View of Gazzada near Varese" |
人の動きは面白いだけでなく、それは描かれている中世の街並みや風景を、人の住む場所として生き生きとして見せる。
ランプと井戸水と馬車によるその町の暮らしを思わせるような・・・不思議なリアリティを生み出している。
写真家、アンリ・カルティエ・ブレッソンは「決定的瞬間」と呼ばれる作風で多くの作品を表したが、ベロットの画はそれを彷彿とさせる。
それぞれの作品を作り上げる手法・作業が全く異なるだけでなく、その意味するところも味わいも比較のしようもなく異なるが、何か共通のもの、写真と絵画の違いを超えた何かがあるように思う。